マインド

振り返りの習慣を身に着けよう

毎日、やることがいっぱいで忙しさに忙殺されると、自分を失ってしまいます。

「忙しい」って、「心」を「亡くす」と書きますよね。

同じように、
忙しい、忙しいと思ったり口に出したりすると、本当にその通りになってしまいます。

つまり余裕がなくなるということ。

何でもそうですが、「遊び」って大事なんですね。
張りつめた状態を緩める状態

適度に休んだり、遊んだりしないと張り詰めたものがいつか切れてしまう。

ぼうっとする時間、何もしない時間を意図的に作ることも大事です。

前を向いて邁進することも必要ですが、
事あるごとに立ち止まって振り返ってみましょうという話。

立ち止まり、休み、振り返る。

その方法と効果をお伝えします。

内省するということ「リフレクション」

振り返りのことを「リフレクション」と言ったりします。

リフレクションとは内省するということ。

自分の考えや行動を省みて、自分自身を見つめ直すことです。

一日の終わりや、一週間の終わり、一か月の終わりなどに、振り返ってみて、どんな様子だったか、何が良くて何を改善すべきか、次のアクションに向けて何を意識しなければいけないかを客観的に考えていきます。

見るのは過去ですが、その目的は未来志向です。

明日から将来に向けてこの先すべきことを過去の内省から見出そうということです。

その「リフレクション」には、3つの視点があると言います。

1つ目の視点:事象・事実についての振り返り

これは実際に起こった現実についての振り返りですので、主観ではなく客観。

誰から見ても同じ結果に対して、どうだったか振り返ります。

2つ目の視点:環境・状況についての振り返り

環境・状況は、周囲の人の状況や行動、その人たちとの関わりがどうだったかになります。

これは、周囲の環境と自分自身との相対的な関係性を表していると思いますので、

自分がどう感じたか、関わりの中でどんな感情や行動、結果が生まれたか主観的な心の動きを振り返っていきます。

3つ目の視点:自分自身についての振り返り

そして、最後に自分自身に対する振り返りです。

事象・事実がどうだったか、環境・状況がどうだったか、それらに対して自分自身の思考と行動はどうだったかを振り返っていきます。

これらの観点でリフレクションを行うことで、自分の本心、本音に気づくことができます。

逆に言うと、リフレクションをやらないと自分自身を振り返り省みることは出来ないんですね。

なかなか無理にでも時間を作らないとやらないと思いますが、だからこそ意図的に振り返る時間を作ることが大切なんですよね。

それではどうやって振り返りをしたらいいか、具体的な方法、フレームワークを紹介したいと思います。

KPTとYWT

まずは一つ目の「KPT」

引用:seleck https://seleck.cc/kpt

これは、

  • Keep
  • Problem
  • Try

の3つの頭文字をとったものです。

Alistair Cockburn氏が提唱した「The Keep/Try Reflection」から来ています。

ポイントとしては、

・What we should keep(続けるべきことは何か?)

・Where we are having ongoing problems(抱えている問題は?)

・What we want to try in the next time period(次に挑戦したいことは?)

の3つになります。

結果とその要因を振り返り、次に向け何をしなければいけないか、3つの観点に沿って振り返り整理してみようという方法です。

そして「 YWT

引用:ひらめき https://www.kikakulabo.com/tpl-ywt/

これは日本能率協会が提唱したもので、

  • Y:やったこと
  • W:分かったこと
  • T:次にやること

の3つの頭文字をとったものです。

日本語だと急にかっこ良さがなくなりますが(失礼)
基本的にKPTもYWTも目的は一緒ですね。

振り返るときにやりやすいやり方を選べばいいし、フレームワークに沿ってなくても別に構いません。

大事なのは、

自分が「過去から何を学び」、「次に何を活かすか」

ということです。

それと過去を振り返るといっても、自分で気づきを得られればいいのですが、

自分ことでも分かってないこと、気づけないことって沢山ありますよね。

「ジョハリの窓」という言葉があります。

ジョハリという人が提唱した説で、心の中に4つの窓があると言います。

自分が知っているか知らない・気づいていないか、そして他人が知っているか知らない・気づいていないか。

これの組み合わせで4つの区分ができ、自分の認識と他人の認識のずれを認識しましょうという考え方。

引用:ポテクト https://potect-a.com/utilization/johari_window/

自分で振り返るだけでなく、他人の視点も借りて照らし合わせることで、

自分にも気づいていなかったことが気づける、新しい自分の発見にもつながるというわけですね。

こんな観点も参考にできるかもしれませんね。

というわけで

今回は「リフレクション」振り返り・内省の大切さと、その方法について紹介していきました。

毎週日曜日の夜は必ず寝る前にリフレクションをする、とか定期的に振り返る時間を決めておくと次に何をすべきか、何をやりたいかがより明確となって良いです。

自分の針路を定めるためにも取り入れる価値はあります。

つい忙しさにかまけて時間が取れないと嘆きがちですが、忙しい人にこそ「リフレクション」、やってみて欲しいです。

それではまた!